9ヵ月前の歯髄保存療法のyou tube動画を、ケース紹介していなかったのでアップします
2024.06.28
ダイレクトボンディング症例
9カ月前に、歯髄保存療法の動画をyou tubeにアップしていましたが、ケース紹介していなかったので、改めてご紹介しますね。
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こちらの患者さん、半年前に詰め物が外れたまま放置されてましたが、徐々に痛くなってきたので来院されました。詰め物が外れた時点で、かなり深い虫歯になっていたことが予想されます。
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レントゲンの、赤丸のところが虫歯になっています。神経に届きそうなほど深いです。
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虫歯菌に感染しているところを染めてみると、真っ赤になります。
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赤い部分を取り除く前に、唾液の侵入を防ぐために壁を作ります。
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そのあと、虫歯を取り除いていくと、神経が露出しました。出血しているので、神経はまだ生きています。
従来からの、一般的な保険診療だと、ここで神経を取るということになりますが、神経を取った歯は寿命が非常に短くなります。歯根破折や、神経を取った後化膿するなどのリスクが高くなるためです。
このケースは、患者さんが神経の保存を希望されました。
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神経が露出したところに、MTAという神経を保護できるセメントをつめて様子を見ます。
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後日、症状が全くなかったので、ダイレクトボンディングで修復しました。
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初診時の症状や、虫歯の大きさからすると、神経を保存できたということは、素晴らしい治療だと考えています。
神経が生きていると、神経の管の中は無菌状態に保たれます。また、歯根破折のリスクもほぼありません。
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1年後のレントゲン写真です。痛みも無く、詰め物の状態も安定しています。