MAINTENANCE

むし歯予防

大人のむし歯予防

毎日歯磨きをしている方でも、歯と歯ぐきの間、歯の内側 (裏側)、奥歯などは汚れが残りやすい部分です。また、さし歯のようなかぶせ物がある歯は特に磨きにくいです。

当院では、その方にあった歯みがきの指導を行っています。(保険適応)
その際に「歯周病」が疑われる場合は顕微鏡を用いて、歯周病の有無をテレビモニターで患者様と一緒に確認致します。(無料)

手が動きにくかったり、歯ブラシが届きにくかったりする方には、定期的に機械を使ってお掃除を致します。そうでない方も半年や1年に1度は定期検診をかねて、歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングをおすすめしています。

お子様のむし歯予防

歯は、一度穴があくと、元の状態には戻りません。
詰めものをしても、いつかは外れてだんだん大きな詰めものになっていきます。削っていない歯が一番強いのです。また乳歯が虫歯になると、大人の歯も虫歯になりやすいです。大人の歯に生えかわる間に、お口の中が虫歯になりやすい環境になっているからです。
後悔しないために、虫歯予防のポイントをいくつか挙げたいと思います。

フッ素

乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだ軟らかく、虫歯になりやすい状態です。フッ素を塗布することにより、歯の表面を硬くし、虫歯になりにくくする効果があります。
当院では、毎日自宅で行うフッ素うがいをおススメしております。

ご自宅でのうがいはお子様への負担も少なく、一番効果が高いと言われております。フッ素薬の料金は1ヶ月105円ぐらいです。ブクブクうがいが出来るようになったら始めましょう。
さらに定期検診を兼ねて、当院におけるフッ素塗布を3ヶ月に一度、無料で行っております。うがいが出来ないお子様もフッ素塗布は無料で行います。

シーラント

奥歯の溝は汚れが残りやすく、虫歯になりやすいものです。
その予防として、歯を削らずに溝の深いところだけを特殊なプラスチックで埋める「シーラント」という予防治療が有効です。(保険適応)
大人の歯が生えてきたら、順にシーラントをつけることをおすすめします。

  • 見た目は少しだけむし歯に見えますが…
  • シーラントをつけていなかったので歯の中身がむし歯になっています
  • レントゲンで歯の中が空洞になっているのが分かります

虫歯にならないための食生活

小さいお子さんは「なぜ歯を磨くのか」「磨かないとどうなるか」話をしても分かってはくれません。ですから歯磨きを嫌がるのは当然です。しかし歯磨きをしなければ虫歯になります。ではどうすればいいのでしょうか。

  1. まず砂糖の入ったお菓子やジュースをあげないことが大事です
  2. おやつは補助食と考え、くだものやおにぎりなどを食べさせましょう。
    しかし保育園やお友達のお家で甘いおやつが出たり、ご家庭でも誕生日やクリスマスにケーキを食べたりしますよね。そのような日は、その後の食事で繊維性のおかずを多めに出してあげましょう。生野菜や根菜は、それらを食べることで汚れを落とす効果があります。リンゴや野菜スティックなど、少しずつ薄切りから大きくしていくと良いでしょう。

  3. 食事の時には、食卓に水やお茶を出さないようにしましょう
  4. 食べ物をなるべくたくさん噛んでから飲み込むようにするためです。
    噛むことによって唾液が出やすくなり、それが虫歯予防につながります。噛むことは顎の成長を促し、きれいな歯並びにつながります。それに顔の筋肉が鍛えられるので、引き締まった顔つきになります。

  5. 歯磨きは食後にお皿を洗うのと同じことです
  6. 食後は必ず使った食器をきれいに洗いますよね。歯も食事をすると必ず汚れます。きれいに磨かないと口の中はいつまでも汚れたままで、雑菌が繁殖します。食後に歯磨きして、口の中がさっぱりするという感覚を覚えさせることが大事です。どんなに忙しい時でも、最低一日一回はきちんと仕上げ磨きをしてあげましょう。
    その際、お子さんが立ったままの状態だと頭がしっかり固定されませんので、上の奥歯がよく磨けません。寝かせた状態で仕上げ磨きをしてください。理想の歯磨きは、リビングで親子一緒に楽しく♪

  7. 定期検診が大事です
  8. 永久歯が生えそろうまで (12才~14才) は、歯の状態により歯磨きの仕方が違ってきます。
    検診時には虫歯の検査以外に、お子さんに合った歯磨きの仕方や、虫歯予防のシーラント塗布、噛み合わせや歯並びなどをチェックします。そして的確なアドバイスを致します。仕上げ磨きのコツも指導致します。
    定期検診の際にフッ素塗布を無料で行います。通常、病院でのフッ素塗布は3~4ヶ月に一回行うものですので、その頃を目安にご来院ください。

当院では無理強いをせず、少しづつ歯磨きやフッ素塗布を始めます。初めはお母さんの抱っこが必要だった子も、慣れてくると一人で診察台に座ってくれるようになり、衛生士と一緒に歯磨きの練習をしてくれます。歯磨きを嫌がっていたお子さんもこれで大丈夫ですね。
虫歯になりやすいお子さんにはご自宅でのフッ素うがいやフッ素磨きをおすすめしています。

一番大事なことは、親子ともにストレスにならないよう虫歯予防をしていくことだと考えています。

成長期別によるポイント

  • 上10本、下10本の乳歯がはえそろいます。

  • 乳歯の奥に永久歯 (6才臼歯) が生え、前歯も生え変わります。前歯の歯並びがデコボコしている場合、この時期からの矯正治療をおすすめします。

    この時期までには定期的に検診、フッ素塗布に来院される方が多いです。当院でも衛生士と一緒に歯磨き練習していきます。

    6才臼歯にシーラントをつけることを強くおすすめします。

  • 乳歯の奥歯が永久歯に生え変わります。
    自分で好きなおやつやジュースを買って遊びながら飲食したり (だらだら食べ)、歯磨きがいいかげんになったりする子がみられます。

    クラブ活動や習い事などで、定期検診を受けにくくなります。

    生え変わった奥歯の永久歯にシーラントをつけることを強くおすすめします。

  • このころ、もう1本ずつ奥に永久歯がはえてきます (親知らずの前の大事な歯です)。
    これにより永久歯がはえそろいます。
    今までの磨き方では、この奥歯に歯ブラシが届いていなくて虫歯になりやすくなります。

小3あたりからの時期は子どもさんも忙しくなられますが、時間を見つけられて検診をうけましょう。なぜ歯みがきが必要なのかもわかりやすく説明します。
この時期の歯の磨き方が身につけば、虫歯で困ることは減少すると考えています。